打楽器   笛の仲間へ  弦楽器へ  トップへ


   細工鈴具(さいくりんぐ) 自転車で楽器をと考えて、苦肉の策でこの楽器を考えました。以前から作っていたハンドルベルを自転車本体に戻し、後輪を回転させることによりドンチャッチャッというリズムが出るようにしました。


どかんパイプ(かえるの合唱輪唱タイプ)
「所さん」の番組から声が掛かりました。「スタジオで数人が合奏をできたら・・・・」とディレクターの方から相談を受け、合奏ではないけれどこれならテレビ受けするのではないかと思い製作しました。極太の紙管の中にお風呂マットを丸く切って詰め、写真のように並べます。マットを詰める位置(高さ)により音程が変わるので、写真のように右から順にビーサンで叩いて「ドレミファミレドミファソラ・・・」(かえるの合唱)になるようにしました。ぼんぼんという音でかえるの合唱を演奏できます。
裏技、その1 最初の人が2小節叩いた後次の人がスタートし、また2小節進むと次がスタートという風にすると簡単に輪唱(奏)ができます。
裏技 その2 パイプの逆から叩いても同じ「カエルの合唱」が演奏できる。(そのためには、ドドドドと同じ音が続く部分を1本の筒で繰り返し叩きます。)
ボンボ
「太鼓を作りたいんですが」というメールが来ることがありました。それで、一度実物を作ってお見せしようと思いました。材料はポリバケツに帆布とロープです。まず、帆布をバケツの直径より10センチ程度大きく円形に切って端にハトメを打ちます。次に、ロープを通して帆布がぴんと張るように張っていきます。バケツの底を通って反対側へ行き、少しずつずらしていって最後に元の所へ戻ります。ゆるまないようにしっかりと張るのがポイントですが、ハトメを打ったとはいえ、引っ張ると少しずつ帆布がやぶれていくので注意が必要です。次に、写真のように隣通しのロープを結んで、帆布がゆるんだときに締める仕掛けにします。帆布には、木工ボンドたっぷりぬって乾かします。こうすることで,本当の革のように固くなります。結構いい音がします。また、ロープの張り方で、ボンボのように低い音にしたり、和太鼓のようにバーンとはねるような音にしたりできます。
 余談ですが、ボンボという名前は叩くと「ぼんぼん」という音がするからついたのではないかと、私は思っています。ホントかな?
パーランク
沖縄の民族舞踊「エイサー」に使われる打楽器を、廃物利用で作りました。直径25センチくらいの紙管を幅5センチくらいに切り、ビニールの裏打ちがしてある厚紙をガムテープで貼り付けます。対角線方向に強く引っ張りながら貼るのがこつです。強くたたきすぎるとだんだん革がゆるんできますが、最初は結構いい音がします。パーランクよりも「ワンランク」下ぐらいかな。

リゾネーターベル
音楽療法では、対象者のハンデに応じて楽器を工夫します。本を読んでいると「リゾネーターベル」という楽器が出ていました。さて何のことかと辞書で調べると、「共鳴器付きのベル」と言うことが分かり、捨ててあったグロッケンをばらしてそれぞれに竹で共鳴するパイプを取り付けました。箱に入れると1台の鉄琴として、ばらしてそれぞれの音を複数の人間で担当しても楽しい合奏ができます。 

わらかす以前作ったペットボトルマラカスのハンドル部に、おもちゃのヘリコプター(プラとんぼ)の発射器を取り付け、マラカス内部にぐるぐる回る羽を入れました。これで、わざわざ手で振らなくてもひもを引くだけで音が出るようになります(よけい手間がかかるという声もありますが)。そして、赤ちゃんの顔の前に近づけ、ガラガラのように音を出すと、赤ちゃんがにこっと笑います。そこで、この楽器の名前を「わらかす」にしました。
「かえるの歌」専用缶左側から順にたたいていけば「蛙の歌」になるように並べてあります。実は、右からたたいても「蛙の歌」です。これは大発見だー。
ドレミ缶 スチール缶の底の部分を軽くたたくと、「カン」といい音がします。その底をドライバーのような固いもので軽くへこますと最初の音より少し音の高さが上がります。このことを利用して、順に高い音がする缶をつくって並べました。スチール管で作っていますので鉄琴なのですが、ちょっとおしゃれに「ドレミ缶」と命名しました。自販機の側のゴミ箱からスチール缶を集めるときに気づいたことがあります。コーヒーの缶にはたばこの吸い殻の入っている物が多いのです。 
レインスティックレインスティックは南米の民族楽器で、サボテンの茎に棘を差し込み中に何かの種を入れてある物です。代用品として紙管に竹ひごか釘をあらゆる方向から差し込み、中にBB弾を入れます。次に竹ひごや釘の頭を隠すため、ペットボトルのラベルをはずして通し、熱を加えて収縮させます。中に入れるもので多少音が変わるので、いろいろなものをいれて試してください。レインスティックとは直訳すると「雨棒」ですが、南米では「パロ・デ・セミージャ(種の棒)」と呼ばれています。                   
がちゃころマラカス がっちゃんころころ、がしゃぽんなど地方名がたくさんある容器。これを木ねじで丸い棒に取り付け、中にBB弾を入れます。(最近、河原に生えている植物の中に「じゅず玉」を見つけました。ためしにいれてみるとBB弾と同じような音がしました。)棒は自然木でもいいですが、私は大縄飛びのとれた取っ手を使っています。なかなかいい感じになります。プラスチック製の取っ手なら、「がちゃころ」に少し大きめの穴を開けて合体します。これだと、木ねじは不要です。
ペットマラカス 
 ポカリスウェットや桃の天然水のボトルの、くびれた部分で3つに切り分け、頭の部分と底の部分をはめます。これが実に、あつらえたようにぴったりとはまります。中に入れるもので音が変わりますが、砂や米よりトウモロコシの実のほうがいい音がします。ラベルは残した方がカラフルでいいかな。
スプーンカスタスプーンとスプーンの間に消しゴムを挟み、セロテープで固定します。上のスプーンの頭の部分を「念力」で少し曲げ、ぴったり重なるようにします。ゴムの部分を指でつまんで膝などに当てると「カチン」と音がするので、少しなれると馬の走っていくようなリズムが簡単にできます。念力のない人は手で曲げてください。                   
がちゃころパチカ試し弾き 2つのがちゃころのカラーの部分に穴を開け、太さ5ミリ程度のロープで連結します。2つのがちゃころの間隔は約10センチ。中にBB弾を入れます。このパチカを人差し指と中指の間に通し前後に振ると、シャカシャカという音と、がちゃころの当たるカチカチという音が混じって、複雑なリズムができます。ただし、かなり訓練が必要です。
ハンドルベル試し弾き 種類の違ったベルを集めてきてハンドルに並べて取り付けました。ベルは、メーカーや型名が変わると音の高さが違います。何台かの自転車から集めると、不完全ながら音階のようなものができ、簡単な曲なら演奏できるようになります。ドレミの配置の仕方は、左右の親指と人差し指を使って演奏しやすいように並べます。ハンドベルに対抗できる「逸品」。これがホントの「リサイクリング」だー。
どかんパイプサンポーニャ(パンパイプ)の巨大なのを作ったらどうなるか、という単純な発想を、身近な材料で作りました。ビーチサンダルで筒口をたたいて音を出しますので「どかん」という大きな音がしますが、「土管」でなく、孟宗竹の節を抜いて作っています。筒の向こう側の節は残していますので、節を残さない開管の場合よりも1オクターブ低い音がします。ビーチサンダルは使えるものをつぶしたりせず、夏の終わりに海水浴場へ行って拾ってきます。たいがい片方だけ落ちています。                                 
ぽくぽく 試し弾き  印刷機の原紙を巻いてある固い芯は、いつも何かに使えないかなと思いつつ使い道が浮かばず捨てていました。パイプだから笛とかマリンバの共鳴用のパイプにとばかり考えていたのですが、ふとウッドブロックになるかも知れないと鋸で切れ目を入れ、たたきました。すると「ポコッ」といい音がしました。右側は5センチくらい、左側は6.5センチくらい切り込むとちょうど5度くらいの音の差ができ、うまく使えます。中にお風呂マットを切り抜いた詰め物を入れ、よりよく共鳴するようにします。メーカーによって真の厚みが違うのですが、なるべく厚い物がいい音がして長持ちします。  
食いっか(クイッカ)  「食い」きったカップ麺の容器(紙製がよい)の底面真ん中に竹ひごを取り付けます。押しても引いても抜けないように、内側と外側からひもを巻いて固定します。作業はこれだけで演奏は、ティッシュか布を少し濡らしてひごに巻きキコキコとこすります。ブラジルのサンバのなくてはならない楽器「クイッカ」です。