アンデス楽器      トップページへ

 アンデスの楽器も作っています。それらを少しばかり紹介します。

サンポーニャアンデスの楽器、サンポーニャをプラスティックのパイプで作ってみました。何が入っていたパイプかは分かりませんが、おそらく薬だろうと思っています。そのパイプは太さが3種類で低い音には太い物、中くらいの高さには中くらいの太さ、そして高い音には細いパイプを使っています。パイプの長さは、、一番低い音の「ソ」が43センチで後は4センチぐらいずつ短くなっています。この楽器は2列に並んでいて、向こう側の列は低い方からソシレファ♯ラドミソドの9本、手前側はラドミソシレファ♯ラの8本としています。本来は7本6本または12本11本と並べるのが普通ですが、Amの曲も吹けるようにしました。          


ケーナ 葦笛ともよばれるケーナ。南米の街角で売っているのを見かけて、これなら作れると思ったのです。しかし、単に形をまねるだけなら簡単でも、そこには奥深いノウハウがありました。何回も作り直したり、あちこちで聞いたり本を見たりしながら何とかまともな物ができるようになってきました。上の短い物が、基音『ソ」の標準的な物。下の長いのはケナーチョと呼ばれ基音「レ」です。他には、ソプラノリコーダーに合わせて基音「ド」の物も作っています。小さい物はケニータと呼ばれます。物差しは長さの参考に置きました。(目盛りが読めへん)
ケーナと並びアンデスを代表する民族楽器チャランゴ。ボリビアのラパスやコチャバンバの工房で作っているのを見て以来、自分でも作ってみようと思い、帰国後木片を削って作ってみました。初めて作った物は共鳴胴に彫りやすい朴の木を使いました。ネックはクラシックギターを切断してリサイクル。しかし音はあまり良くなく強度も弱くて、10本もの弦の張力に耐えきれずにネックがそり始めました。それが「ネック」だ、としょうもない洒落を言ってる場合でないので弦を4本にしてウクレレにしてしまいました。写真の物は、共鳴胴にケヤキを使いました。ところが堅いの何の。金槌でノミの頭をがんがんたたき続け、彫るだけで1週間ほどかかってしまいました。ネックはやはりギターを流用し、ボルトでがちっと取り付けています。それでも弦を張りっぱなしだとそってしまうので、2音半下げてチューニングしています。ペグ(糸巻き)は古い12弦ギターの物を切って使っています。買ったパーツはフレットと弦のみです。
チャランゴ

 

ロンダドールこれはあまり知られていませんが、エクアドルのパンパイプのことです。サンポーニャ(シーク)とよく間違われますが、写真のように順に短くなっていく管の所々に長い物が混じります。演奏しているのを聞くと、ピロピロピロと音が踊っているように感じます。材料は本場の肉厚の薄くかつ堅い葦がないので、イタドリを乾燥した管ですが、そのため少し吹きにくいです。どう吹きにくいかというと、音を変えるときに唇にすれると痛いのです。ですから篠竹やアルミパイプなどで作るともう少し良くなると思います。
マトラカ日本では、『バリバリバリ』と機関銃の擬音が出る子供のおもちゃ。これが南米ではれっきとした楽器です。片手で持ってぐるぐると回し、「ばりばり・・・・」と連続的に音を出したり、胴体とハンドル部を両手で持ちリズムに合わせて2拍子で音を刻んだりします。作るのは簡単で、竹に割れ目を入れハンドルに付けた歯車が竹をはじくようにします。作り方はこちら